研究課題/領域番号 |
15J11926
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 康弘 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2016年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 子どもの健康 / 教育史 / 学校衛生 |
研究実績の概要 |
本研究「アメリカ新教育期における子どもの健康と学校改革に関する社会史研究」は、1880年代から1920年代までを対象とした、アメリカにおける学校衛生の展開を、学校や家族、行政といったアクターに着目し、学校教育と医学の関係を踏まえて明らかにすることを目的としている。 本年度は、昨年度までの子どもや家族、教育に関する著作・論文の収集・分析を踏まえて、学校給食やインフルエンザによる出席停止に関する事例を検討することができた。各事例の中の医学・公衆衛生に関する言説には、それぞれのアクターが依拠する科学の専門領域や立場によって、さまざまなヴァリエーションがみられ、子どもの健康という言説のもとで進展した医療化(Medicalization)には、暫定的な仮説や誤謬、過誤を含んだものとして捉える必要があることが明らかになった。これは、通俗的な近代批判や科学批判の言説を再考するうえで重要な視点であると考えられ、今後、それぞれのケーススタディの分析を統合したうえで、モノグラフやレビュー論文を通じてその複雑さを明らかにしたいと考えている。 また、これらの分析を踏まえて、医療・公衆衛生関係者の言説は、教育学のなかの価値や規範と重なり合いながら、強固に結びついていることが明らかになった。今後は、20世紀アメリカにおける学校の医療化が、その後の世界的なアメニカ化(Americanization)の動向とどのように組み込まれていったのかなど、広い視野で分析を深めたいと考えている。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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