研究課題/領域番号 |
15J12012
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
田中 夏樹 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2016年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2016年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Ccdc85C / 水頭症 / 異所性灰白質 / YAP / 乳腺腫瘍 / 増殖パターン / 悪性度 |
研究実績の概要 |
Hippo pathwayは細胞の増殖やアポトーシスを制御することで臓器の大きさを制御するシグナル経路である。最近、ヒトのCCDC85CがHippo pathwayの中心蛋白であるYAPに結合し、その機能を抑制することが明らかにされた。本研究では、Hippo pathwayに着目してCcdc85Cの機能を解明することを目的とした。 まず、Ccdc85CとYAPの関係を解明するため、Ccdc85CとYAPに対する蛍光免疫組織化学を行った。その結果、Ccdc85CとYAPはそれぞれラットの胎仔の大脳の脳室面において、神経幹細胞の細胞間の頂端側に発現していた。しかし、二重蛍光免疫組織化学による共局在の証明はできなかった。また、Ccdc85CとYAPの複合体の形成の有無を確認するために、共免疫沈降を試みた。しかし、両蛋白ともにウエスタンブロッティングで特異的なバンドを検出することができず、共免疫沈降を行えなかった。 また、イヌ・ネコ・ラットの腫瘍を収集し、Ccdc85Cの発現の解析を行った。その結果、Ccdc85Cは各動物の乳腺の腺上皮細胞の細胞間の頂端側に発現しており、腺構造を形成せずシート状に増殖する腫瘍性の腺上皮細胞では発現がみられなかった。また、イヌの乳腺腫瘍では、悪性腫瘍のほうが良性腫瘍よりもCcdc85Cの発現が弱い症例が多いことを明らかにした。申請者はこの結果をHistology and histopathology誌に現在投稿中である。 本研究により、Ccdc85Cの腫瘍における発現パターンや悪性度との関連が明らかになり、Ccdc85CとYAPとの関連も示唆された。Ccdc85Cは水頭症及び異所性灰白質の原因蛋白として知られているが、本研究はその機能が多岐にわたっている可能性を示唆するものである。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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