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相互作用する植物・昆虫・菌類のゲノム解析による照葉樹林の変遷過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15J40011
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 森林科学
研究機関大阪大学

研究代表者

瀬尾(青木) 京子  大阪大学, 連合小児発達学研究科, 寄附講座助教

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード分子植物地理学
研究実績の概要

現在の生物の地理的分布は,現在の環境条件だけでなく,過去の環境や地史の影響(歴史的要因)も強く受けている。本研究の目的では,日本列島周辺の照葉樹林帯を構成する優占樹種とそれに密接にかかわって生活している昆虫等について,遺伝子解析を行い,それらの種群間で遺伝構造や遺伝的多様性を比較・統合することによって,照葉樹林生態系の歴史的成立過程を解明する計画である。今年度は,日本の照葉樹林に優占するシイ類(スダジイ,コジイ,オキナワジイ)を対象に,葉緑体DNAシーケンス30領域と葉緑体SSRマーカー24対について多型を探索した。その結果,比較的多くの変異が検出された葉緑体の4領域,約3500塩基対において,遺伝的変異の地理的パターンを解析することで,シイ類の日本~台湾における遺伝構造を検出することに成功した。この解析結果を,これまでに解析済みの核DNAのEST-SSRによる遺伝構造と比較することによって,東西集団の遺伝的流動様式や,詳細な日本のシイ類の分布変遷を明らかにした。また,シイ類などを食する植食性昆虫の多様性について解析中である。ノミゾウムシ類は潜葉性昆虫であり,シイ類の新葉に種特異的に潜葉するヒラセノミゾウムシについては種内多型の地理的分布パターンを解析済みであるが,周辺属には葉柄や葉脈,落葉などを利用するものもみられる。これらの系統解析をすることによって,ノミゾウムシの潜葉性がどのようにして起源したのかを調べる。現在,ミトコンドリアDNA(CO1)と核28Sの配列を解析中である。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Detecting east-west genetic differentiation in Castanopsis (Fagaceae) on the main islands of Japan and north-south on the Ryukyu Islands, based on chloroplast haplotypes2016

    • 著者名/発表者名
      Kyoko Aoki, Saneyoshi Ueno, Takashi Kamijo, Hiroaki Setoguchi, Noriaki Murakami, Makoto Kato, Yoshihiko Tsumura
    • 雑誌名

      Plant Systematics and Evolution

      巻: 302 号: 8 ページ: 1093-1107

    • DOI

      10.1007/s00606-016-1319-1

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書 2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 【解 説】シリーズ「日本の森林樹木の地理的遺伝構造(11) シイ類(ブナ科シイ属)2015

    • 著者名/発表者名
      青木京子
    • 雑誌名

      森林遺伝育種

      巻: 4 ページ: 173-179

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] RADseq法を用いた日本のカシ類の系統解析および種内の遺伝構造2017

    • 著者名/発表者名
      青木京子・瀬尾明弘・川口 利奈・手塚あゆみ・永野惇・井鷺裕司
    • 学会等名
      日本植物分類学会第16回大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2017-03-09
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] RADseq法を用いた日本のカシ類の系統解析2016

    • 著者名/発表者名
      青木京子・瀬尾明弘・手塚あゆみ・永野惇・井鷺裕司
    • 学会等名
      日本植物分類学会第15回大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2016-03-06
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [図書] 地図でわかる樹木の種苗移動ガイドライン2015

    • 著者名/発表者名
      津村義彦・陶山佳久(編)
    • 総ページ数
      170
    • 出版者
      文一総合出版
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-11-26   更新日: 2024-03-26  

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