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成長マインドセットが優れた他者に対する否定的な態度に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 15J40124
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会心理学
研究機関長野県短期大学

研究代表者

田戸岡 好香  長野県短期大学, その他部局, 助教

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード妬み / 羨望 / マインドセット / シャーデンフロイデ / 上方比較 / ステレオタイプ
研究実績の概要

本研究では,優れた他者に対する脅威を低減することで,妬みなどの否定的な態度を低減する方略を提案する。特に,自己と他者の関係性に注目し,自己が優れた他者に追いつこうとする心のあり方(成長マインドセット)を形成することが,優れた他者に対する認知・感情・行動に及ぼす影響を検討することを目的としている。
平成27年度は,成長マインドセットを形成することがキャリア女性に対する認知(ステレオタイプ)を肯定的にすることを明らかにしたが,平成28年度は,とくに感情に焦点を当てた研究を行った。上下の動作が成長マインドセットの形成に有効であるかを検討する実験室実験を行った。具体的には,ホワイトボード上で「自己」と書かれたマグネットを「他者」と書かれたマグネットの位置まで引き上げるような動作を行うことで成長マインドセットを形成した参加者は,自分より優れた結果を得た他者に対して,妬み感情ではなく,羨望を感じやすかった。また,先行研究によって,妬みは他者の不幸を喜ぶシャーデンフロイデと関連しており,他方で,羨望はその後の課題への動機づけを促すことが指摘されている。そこで,成長マインドセットがシャーデンフロイデと動機づけにどのような影響を及ぼすのかも検討した。その結果,成長マインドセットを形成した参加者は,羨望が生起しやすいだけでなく,シャーデンフロイデが生起しにくかった。ただし,動機づけに関しては有意な効果が得られなかった。実際の行動意図に関しては,今後さらなる検討を行う必要があるだろう。以上のような限界点はあるものの,動作によって成長マインドセットを形成することが,さまざまな感情にポジティブな効果をもたらすことが明らかになった。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2017 2016 2015 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 自己他者概念と上下の運動感覚が妬みと羨望の生起に及ぼす影響2016

    • 著者名/発表者名
      田戸岡好香・井上裕珠・石井国雄
    • 雑誌名

      実験社会心理学研究

      巻: 55 号: 2 ページ: 139-149

    • DOI

      10.2130/jjesp.si1-5

    • NAID

      130006789192

    • ISSN
      0387-7973, 1348-6276
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 競争意識が嫉妬的ステレオタイプ抑制後のリバウンド効果に及ぼす影響2015

    • 著者名/発表者名
      田戸岡好香・石井国雄・村田光二
    • 雑誌名

      実験社会心理学研究

      巻: 54 号: 2 ページ: 112-124

    • DOI

      10.2130/jjesp.1302

    • NAID

      130005129774

    • ISSN
      0387-7973, 1348-6276
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] The effect of motor action of vertical space on two types of envy focusing on the growth mindset2017

    • 著者名/発表者名
      Tado'oka, Y., Ishii, K., Kato, J., & Karasawa, K.
    • 学会等名
      International Convention of Psychological Science
    • 発表場所
      Vienna, Austria
    • 年月日
      2017-03-25
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The effects of the growth mindset on two types of envy toward carrier women2016

    • 著者名/発表者名
      Tado'oka, Y., Ishii, K., Kato, J., & Karasawa, K.
    • 学会等名
      International Congress of Psychology
    • 発表場所
      Yokohama, Japan
    • 年月日
      2016-07-25
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ステレオタイプの抑制における代替思考方略の検討―ステレオタイプ内容モデルに注目して―2015

    • 著者名/発表者名
      田戸岡好香
    • 学会等名
      日本心理学会第79回大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2015-09-23
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [備考] Tado'oka Yoshika's Homepage

    • URL

      https://www50.atwiki.jp/yoshika_i/pages/22.html

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書 2015 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-11-26   更新日: 2024-03-26  

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