研究課題/領域番号 |
15J40226
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
増田 都希 成蹊大学, 文学部, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 18世紀フランス / 礼儀作法 / 交際 / 文明化 / 18世紀後半 / フランス / 作法論 / 作法書 / 政治経済論 / 中間層 |
研究実績の概要 |
今年度は以下の三点において研究を進めることができた。 第一に、18世紀後半のフランスの礼儀作法書の著者たちの社会出自等の個別調査を進めてきたが、今年度はキリスト教護教論者であり、18世紀後半に大変な人気を博したルイ=アントワーヌ・カラッシオリを調査した。啓蒙の世紀と呼ばれる18世紀フランスにおけるキリスト教護教論の研究自体が2000年以降に発展する非常に新しい研究領域であり、その中でも当時は人気作家だったが後世に名を残さなかったカラッシオリのような作家の研究はまだ始まったばかりである。彼の調査を通じて、これまでは18世紀フランスにおける礼儀作法論の展開を世俗化(脱キリスト教化)の視点から考察してきたが、世俗化の進展と同時にこれに抗うキリスト教的礼儀作法論の潮流が根強いことをあきらかにすることができた(「キリスト教護教論者ルイ=アントワーヌ・カラッシオリ(1719-1803)」in 『フランス革命を生きる』(仮)として平成30年度研究成果公開促進費を申請)。 第二には、17世紀後半から18世紀半ばフランスにおける礼儀作法書のベストセラーの一つである『クルタンの礼儀作法書:18世紀フランス紳士淑女の社交術』(作品社、323p.)の全訳を刊行した。この時代の礼儀作法書が邦訳されるのは初であり、今後の礼儀作法の礼儀研究において活用されることを期待している。 第三には、フランス革命期における礼儀作法論の史料収集を進めた。本研究が依拠する『ヨーロッパ作法書目録』(1995年)では、書籍を対象に絞ったために、革命期の作品はわずか12点しか挙げられていない。本研究では小冊子、定期刊行物などに対象を広げて史料を収集している。今年度は成果発表には至らなかったが、できるだけ早く中間報告という形で発表したい。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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