研究課題/領域番号 |
15K00043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
伏木 忠義 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50370094)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 調査不能 / 調査不能バイアス |
研究成果の概要 |
調査不能バイアスの調整に用いられる補助変数に関して複数の実データ分析とコンピュータ・シミュレーションを行った.実データ分析において複数の変数選択手法を比較した.当初の予想では,変数選択の方法が推定結果に大きな影響を与えると考えていたが,今回の分析では得られた結果には,研究開始当初予想していたよりも大きな違いはなかった.特殊な設定においては余分な補助変数が増えても推定精度はそれほど大きく悪化するわけではないことがコンピュータ・シミュレーション等でも確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,社会調査においては回収率が低い状態が続いており,調査結果に基づいて議論を行う際に危うい状況が発生している.調査不能バイアスの調整は補助変数を利用することで調査不能に由来する結果の偏りを調整する方法である.しかし,補助変数をどう選択するかはやっかいな問題となっている.本研究からある設定においては不要な補助変数の存在がそれほど大きく推定精度を悪化させないことが判明した.一方,推定精度を大きく悪化させる可能性がある注意すべき補助変数があることも判明しており,そのような補助変数を用いる場合は注意が必要となる.
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