研究課題/領域番号 |
15K00214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 京都学園大学 |
研究代表者 |
吉村 貴子 京都学園大学, 健康医療学部, 准教授 (40454673)
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研究分担者 |
岩田 まな 新潟リハビリテーション大学(大学院), 大学院高次脳機能障害コース, 客員教授 (70146273)
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研究協力者 |
齊藤 章江
大沢 愛子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 認知症 / 拡大・代替コミュニケーション / AAC / 認知機能 / 家族介護者 / コミュニケーション / 認知特性 / 家族 / 拡大・代替コミュニケーション(AAC) / 高齢者 / 介護者 / 拡大・代替法 |
研究成果の概要 |
認知症高齢者のコミュニケーションの豊かさを追求し,家族介護者の介護負担感を軽減するために,別々に研究することが多かった認知症の認知特性と家族介護者の特性を結びつけることで,コミュニケーション方法の拡げ方を研究した。 記憶障害が前面にある認知症でも,コミュニケーション障害が生じることがある。また,コミュニケーションは双方向であるため,認知症高齢者だけにアプローチするのではなく,家族介護者の特性を分析して,介護肯定感を高め,認知症高齢者との情緒的交流を促せば,認知症のコミュニケーションは豊かになる。そのためには,認知症高齢者を変えるのではなく,周囲の人々を変えることが重要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症へのコミュニケーション介入では,認知機能の状態が違うにもかかわらず,同じ方法で介入を行い,認知機能の個別性に対応したコミュニケーション支援をしているとは言い難い現状がある。さらに,認知症の家族介護者の介護負担感に注目した研究は多いが,認知症の認知特性と家族介護者のコミュニケーション方法をまとめた報告は少ない。 本研究は,別々に取り扱われることが多かった認知特性研究と家族介護者研究を融合した点で学術的新規性がある。さらに,進行性の病態である認知症であっても,現状維持のみではなく,人としての豊かさを支援する方法がコミュニケーションの観点から可能であることを示した点が,社会的意義と考える。
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