研究課題/領域番号 |
15K00260
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知覚情報処理
|
研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
赤尾 佳則 科学警察研究所, 法科学第四部, 室長 (30356159)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 情報センシング / 筆跡 / 質感 / 複眼画像 |
研究成果の概要 |
筆跡鑑定では,不自然な筆跡を検知することが求められるが,透写筆跡(敷き写された筆跡)はその代表例である.そこで本研究では,筆跡の画線に現れた質感をとらえる同軸落射複眼偏光イメージングシステムを開発し,文字を書くとき運動情報や専門家の指摘点との関連を調査することにより,透写筆跡の検知に有効な計測手法や評価指標を導き出した.上記システムで得られた偏光状態の異なる二種類の画像から,その比を算出したところ,筆圧との関連があると考えられた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,筆跡の質感から知覚される書字運動に関する情報が,限られた部分ではあるが測定に基づいて得られることを示すものであり,知覚情報処理の学術分野に貢献した.また複眼光学系を用いて偏角反射特性を効率的に計測する手法は,新たな情報センシング手法を提供した.筆跡鑑定は,現状では熟練者の目視に頼っているが,その一部に測定を導入し,客観化と数量化できる可能性が見込まれるなどの社会的意義も認められた.
|