研究課題/領域番号 |
15K00263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知覚情報処理
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研究機関 | 千葉工業大学 (2016-2018) 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2015) |
研究代表者 |
竹本 浩典 千葉工業大学, 先進工学部, 教授 (40374102)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 音声生成 / 声道 / ビブラート / オペラ歌唱 / MRI / シミュレーション / 横隔膜 / 鼻腔 / 声帯振動 / 発声・発話器官 / 歌声 / MRI動画 / 鼻腔・副鼻腔 / 時間領域差分法 / 発声器官 |
研究成果の概要 |
通常の発話における声の高さは、主に輪状甲状筋と甲状披裂筋によって制御されており、輪状甲状筋は声を高く、甲状披裂筋は声を低くすると考えられている。ビブラートも同じメカニズムで制御されているかどうかを検討するために、歌唱中のオペラ歌手の声道をリアルタイムMRIで撮像して声道壁の振動を分析した。その結果、舌、咽頭、喉頭が大きく振動していた。これは、通常の発話では活動が小さい下咽頭収縮筋が活動したためと考えられる。そして、筋の走行によれば、ビブラートは輪状甲状筋と下咽頭収縮筋の甲状咽頭部(甲状咽頭筋)によって制御されている可能性があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ビブラートは様々なジャンルの歌で用いられる歌唱技術であるが、その生成メカニズムははっきりしていない。そこで本研究では、体内の運動を可視化できるリアルタイムMRIという技術を用いて、オペラ歌唱におけるビブラートにともなう発声器官の振動パタンを分析した。その結果、話声における声の高さの制御にはほとんど用いられない下咽頭収縮筋が活動していることが明らかになった。すなわち、オペラ歌唱のビブラートでは、話声と異なる方法で声の高さの制御をしていることが明らかになった。この知見はビブラートの習得に貢献すると考えられる。
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