研究課題/領域番号 |
15K00378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
川野 道宏 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00404905)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 動機づけ / 自己主体感 / 自己決定感 / 自己効力感 / 社会的報酬 / 内的動機づけ / 運動学習効果 / リハビリテーション / 日常生活動作改善状況 / 主体感 / 意欲 |
研究成果の概要 |
医療者からの声掛け(社会的報酬)と脳血管疾患にてリハビリテーション訓練を受ける患者の意欲(動機づけ)との関係を臨床調査にて検証し,「自己主体感」「自己決定感」「自己効力感」と意欲との関係性に焦点を絞った.患者50名の調査から,「自己主体感」「自己決定感」が意欲に影響を与えることと,意欲とリハビリテーション訓練効果の1つであるFIM得点との関係を明らかにした.さらに患者の自己主体感を高めるためには医療者の「行為主体を患者に帰属させる」関わりが重要であることを見出し,実験にて被験者の自己主体感に働きかける変数の検討材料を得た.今後,運動学習効果に対する自己主体感の影響を実験研究にて検証していく.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回得られた患者の意欲に影響を及ぼす要因は,心理学の動機づけ理論である自己決定理論や達成動機づけ理論,自己効力感などで説明することができる.このことは実際の臨床の場面においても,意欲という現象が普遍的なヒトの心理の働きの上に成り立つことを示し,自己主体感への介入が意欲生起に効果的である可能性が成果として得られた.さらに,近年急速に測定技術が進歩を遂げている脳神経科学分野の知見を合わせて検証していくことで,臨床の経験則から得られた知(意欲を持たせる言葉がけ等)を科学的に検証された知識・技術として,必要とする患者に効果的に提供できるようになることを目指す.
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