研究課題/領域番号 |
15K00472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
山口 文彦 長崎県立大学, 情報システム学部, 教授 (60339124)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | ロンゴロンゴ / 自然言語処理 / 失われた言語 / 文字分類 / 三次元形状 |
研究成果の概要 |
本研究は木製品に彫られた記号の並びを対象とする。遺物のデジタルアーカイブに向け、実際の遺物と同程度の大きさの、より明瞭な記号が彫られた模型をSfMで形状測定する実験を行った。彫られた記号を識別するために、形状の局所平均的な表面からの高さの差を用いる方法を試した。言語情報の抽出としては、記号を文字に分類する問題に取り組んだ。未解読文字の解読は正解が不明なために評価が難しい課題であり、手法自体を既知の言語を使って評価する研究手法をとる。そこで既知言語の文字画像から言語情報を抽出する実験を行うために必要なデータの整備を行った。また失われた言語に対する計算機指向の研究を知ってもらうための発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、未解読言語の解読という、従来人間の考古学者が行ってきた知的活動を部分的に自動化しようとする試みである。情報機器を使うことの利点は、ネットワークを介した情報の共有や膨大な計算を遂行できることだけでなく、明確に定義された手順であれば、対象を変えても同じように遂行できることにもある。対象が変わっても問題の質が変わらないことを慎重に検討する必要があるが、従来人間の手で行われていた作業を自動化することによって、判断の揺れや恣意の混入を避けることができる。そういう方向での計算機(言い換えれば人工知能)利用を進めるきっかけになるものと考えている。
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