研究課題/領域番号 |
15K00487
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
学習支援システム
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
入部 百合絵 愛知県立大学, 情報科学部, 准教授 (40397500)
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研究分担者 |
新田 恒雄 早稲田大学, グリーン・コンピューティング・システム研究機構, その他(招聘研究員) (70314101)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 発音訓練 / 調音運動 / IPAチャート / 発話訓練 / 調音特徴 / リンキング |
研究成果の概要 |
本研究では調音の正しい位置と学習者の位置を可視化する発音学習システムを開発した.調音様式(破裂音,摩擦音など)と調音部位(口唇,舌の位置など)を示す調音特徴を,音声から抽出することで発音動作を可視化する.母音音声の可視化は,舌の盛り上がる位置・場所や口の開け方を軸としたチャート上(矩形図)に学習者の音声をリアルタイムにプロットすることで実現した.子音に関しては調音様式や調音部位が簡単に確認できるチャート図を開発した.その結果,音声から英語音素の調音特徴を93%,日本語音素の調音特徴を96%の精度で抽出することを可能にした.また,音声をチャート上にプロットする精度は70%であることを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバル化により語学に秀でた人材の育成が必要不可欠な中,本システムは発話訓練のための自主学習支援ツールとしての利用とその教育効果が期待できる.現在の語学教育は読むことと聴くことに偏重しており,近年は話すことの重要性が指摘されているが,話すことについてはマンツーマン教育以外によい方法がなかった.本システムはこうした状況を打破するに,大きな助けとなると期待できる.加えて,今回開発した発音学習システムは,多言語音声言語コーパスを利用することにより,容易に他の言語へ応用することが可能である.そのため,英語だけではなく留学生の日本語教育や構音障碍者の発話訓練にも応用できると考えられる.
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