研究課題/領域番号 |
15K00538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
齊藤 毅 京都大学, 複合原子力科学研究所, 助教 (10274143)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 放射線耐性細菌 / 放射線耐性機構 / 生体防御機構 / 適応進化 / 遺伝子発現 / 電離放射線 / 放射線耐性 / 生体分子損傷 |
研究成果の概要 |
γ線を選択圧とした適応進化により大腸菌が放射線耐性という表現型を獲得することが示された。また、その進化過程において放射線耐性は漸次的に上昇すること、そして進化した放射線耐性大腸菌において多くの遺伝子の発現量が野生型大腸菌のそれと異なっていることが明らかとなった。これらのことより、高い放射線耐性を有する細菌等の生物における生体防御機構の進化には、多くの遺伝子の発現量の変化が関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線耐性細菌のような極限環境下でも生存可能な生物の高い外的ストレスに対する卓越した生体防御期機構とその進化の詳細を解明することは、全ての生物の環境適応機構とその進化、および生物の多様性を考察する上で極めて有益である。本研究により、高い放射線耐性を有する細菌等の生物における生体防御機構の進化には、特定の遺伝子の変異、発現量の変化だけではなく、多くの遺伝子の発現量の変化が関与していることが示唆された。本研究で得られた知見は、生物の環境適応機構の進化、および生物の多様性を考察する上で有意義なものと言える。
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