研究課題/領域番号 |
15K00604
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境材料・リサイクル
|
研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
梁 瑞録 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (10315624)
|
研究分担者 |
宮田 直幸 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (20285191)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | リサイクル / 超臨界水処理 / 廃電子基板 / バイオリーチング / 選択的粉砕 / 篩い分け選別 / 溶媒抽出 / 粉砕 / 超臨界水 / 亜臨界水 / バイオリーシング |
研究成果の概要 |
廃電子基板から効率的に有価金属のリサイクル技術の開発を目的に、超臨界水処理、選択粉砕、篩い分けによる選別およびバイオリーチングの適用などを研究した。超臨界水で廃電子基板を処理し、廃電子基板から樹脂類を除去することができ、金属を濃縮された。処理した廃電子基板を撹拌粉砕などによって脆くなったガラス繊維を選択的粉砕することができた。粉砕後の試料を篩い分けのみで、銅を97%以上回収でき、他の多くの金属も85%以上回収することが可能であった。また、選別精鉱へのバイオリーチングの適用や、精鉱の浸出液から溶媒抽出による金属回収も行い、超臨界水による廃電子基板からの金属リサイクルの新技術を開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
廃電子基板の構造から、従来の粉砕法で金属と樹脂との単体分離度が低いため、主な金属以外のレアメタルはリサイクルされていない。超臨界水で処理した廃電子基板試料の金属の延性・展性およびガラス繊維を中心とした非金属の脆さを利用して、選択的粉砕法を用いて金属と非金属を完全に単体分離することができた。さらに粉砕とふるい分けのみの簡単な方法で高品位・高回収率の金属回収新技術を開発した。この技術により省エネルギーで含有量の少ないレアメタルの回収や、有機物を多く含む廃棄物からの金属リサイクルが期待される。
|