研究課題/領域番号 |
15K00630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 滋賀県立琵琶湖博物館 |
研究代表者 |
朱 偉 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 特別研究員 (70297787)
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研究分担者 |
大塚 泰介 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 総括学芸員 (60344347)
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研究協力者 |
廣石 伸互
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アオコ / Microcystis / 細胞外多糖類 / 群体サイズ / 比重 / 吹走流 / 鉛直混合 / 集積 / 群体 / 細胞外多糖 / 乱流 / ケプラー流速計 / 太湖 / Microsistis / 細胞集積 / 浮上 / 吹送流 / 表層流 / 底生ラン藻 / Microcystis / 重力密度 / 攪乱 |
研究成果の概要 |
太湖や琵琶湖のような広い湖でMicrocystis群体が集積してアオコが発生するメカニズムの解明を目指した。Microcystisの培養実験では、増殖率が小さいときに細胞外多糖類が増加し、群体が形成されやすくなった。太湖のMicrocystisの群体サイズは秋に最大となり、群体の浮上速度が増大して水面に集積しやすくなった。風速が小さい時にはMicrocystis群体の水平集積が起こりにくく、風速が大きい時には鉛直混合により水面への集積が解消されるので、集積に最適な風速が存在する。その風速は、太湖竺山湾のフィールド計測では1.5-2.6 m/sの範囲であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アオコの発生は今も世界的な課題であり、特に太湖や琵琶湖のような、多くの人々の水道水源になっている大湖沼での発生は社会的な悪影響が大きい。その発生機構についてはこれまで生物学的側面からよく調べられてきたが、物理学的側面からの研究は少なかった。本研究では太湖で、秋期の群体の大型化と適度な風がアオコの集積を招くことを明らかにした。このことは、Microcystis 群体が大型化する前の春季に発生の出鼻を挫くことの有効性を示唆しており、今後のアオコ対策を考える上で重要な知見を提供したと考える。
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