研究課題/領域番号 |
15K00684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
山本 政幸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (80304145)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | タイポグラフィ / サンセリフ体 / フォント / 書体デザイン / ユニバーサルデザイン |
研究成果の概要 |
書体デザインにおいては、起筆・終筆部の突起(セリフ・ウロコ)や字画の抑揚がある明朝体(ローマン体)と、これらがなく均一な太さの字画をもつものはゴシック体(サンセリフ体)という、2つの重要なスタイルがある。これまで前者は長文に、後者は短文に適しているとされてきたが、近年の調査では、こうした考え方が必ずしも妥当ではないことが度々報告されている。本研究では、書体の読みやすさに関する歴史的な調査の経緯を踏まえた上で、実際に両者の読みやすさの比較実験を行い、ゴシック体(サンセリフ体)の性能の一端を明らかにすることを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小さい文字サイズではゴシック体よりも明朝体の方が停留回数が少なく、読了時間も短い。ゴシック体については漢字が小さくて読みにくかったり、行間がせまく見えたりする傾向にあった。大きい文字サイズにおいても、ゴシック体よりも明朝体の方が読了時間が短い結果となった。大きなゴシック体は行間がわかりにくい一方、明朝体は行間が広く感じるなど、書体の特徴の差による印象の違いがみられた。しかし両サイズの中間のサイズではこのような評価が逆転し、わずかではあるがゴシック体の読了時間が明朝体よりも短くなった。通常の本文組版で、ゴシック体が明朝体と同様に読みやすさの性能をもち、通常の使用にも耐えうる可能性が示された。
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