研究課題/領域番号 |
15K00686
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
櫛 勝彦 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (30324726)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | プロダクトデザイン / デザイン方法論 / ラピッドエスノグラフィー / 高齢者活動 / 調理活動 / ユニバーサルデザイン / 料理療法 / 工業デザイン |
研究成果の概要 |
先の研究により、高齢者生活において活気ある日常の維持に軽作業導入が、生活リズムと社会的コミュニケーション再獲得のためには必要、という仮説を得て、本研究は、特に、調理作業に関わる高齢者の状況調査とデザイン開発を行った。 調査では、高齢者施設内での高齢者の調理参画や料理療法の実践現場観察、禅寺における典座(調理担当僧)の観察を行った。その後、一般住宅での高齢者世帯生活への申請者開発によるラピッドエスノグラフィー手法の適用により「高齢者の自助生活のためのカレンダー・システム」を開発した。この成果の学会発表、さらに国内外の専門家との交流・共有からのフィードバックを得て、試作検証の精度向上を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、高齢者の受動的生活に対し、生活リズムの回復と自発性に焦点を当てたところに特徴がある。料理活動が認知症予防および軽度認知症への療法として効果があることが注目され、施設での様々なアクティビティとしても調理活動が行われてきた。ただ、これら先行事例は、介助者の存在が前提であり、一般の高齢者世帯での自助における研究が必要である。本研究は、高齢者自らの軽作業のスケジュール化と、その備忘のためのリマインド方法を提案しており、生活者が能動的に日常の活性化を図ることを支援する点で学術的意義がある。また、軽作業の連続としての高齢者自らの社会への再発信・再参画への発展可能性は社会的意義もあると考える。
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