研究課題/領域番号 |
15K00717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 東京学芸大学 (2018-2019) 岩手大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
渡瀬 典子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90333749)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 手づくり / 生活文化 / 家庭科教育 / 社会関係資本 / 調理 / 新聞記事 |
研究成果の概要 |
本研究課題は生活文化における「手づくり」という日常的生活行為に注目し,生活価値観形成,地域社会の生活文化の継承・創出に焦点を当てた。「近現代の生活における“手づくり”に対する意味づけ」では,雑誌/新聞記事を分析した結果,1960年代以降,手づくりに関する記事の減少・易化が進行した。「学校教育,社会教育における“手づくり”に関する実践」分析では,家庭科の被服製作,調理実習教材も学習指導要領改訂と共に,掲載内容・教材数が縮小化したことを確認した。「“手づくり”を通した社会参加活動,社会関係資本形成」の事例分析では,東日本大震災後,中高年の女性による小規模の“手づくり”を軸とした活動が生まれていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二次大戦中後の物資不足,その後のライフスタイルの欧米化を経て,“手づくり”という生活行為は「必要」から「ある種の豊かさ」へと変化した。それでは“手づくり”をめぐる生活文化はどのように変わったのか。本研究は,①雑誌・新聞記事等のメディア,②生活文化の継承・創造に関連する学校教育・社会教育,③各種コミュニティにおける実践活動,という3空間を分析対象に設定し,1940年代~現在で変わった/変わらなかったことを複層的に検証した点に学術的意義を置く。そして,生活文化の継承がなされず「変わった」り,外部化された“手づくり”という生活行為の再考,価値づけの再定義をすることに社会的意義があると考える。
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