研究課題/領域番号 |
15K00755
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衣・住生活学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
米村 敦子 宮崎大学, 教育学部, 教授 (10167041)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 隠居家 / 南九州 / 住生活 / 住文化 / 宮崎県南部 / 宮崎県中部 / 住生活文化 / 隠居制度 / 離れ形式 |
研究成果の概要 |
本研究は南九州に継承されている隠居家とその住生活について住文化の視点から探求するもので、宮崎県南部5市2町と中部1市2町の自治区を対象に隠居家調査を実施し、さらに3地区で隠居家の住民聞き取り調査及び住宅実測調査による事例調査を行った。自治区調査からは各地に隠居家の伝統が残り、隠居家と本家は、建物は別棟式、家計や食事は独立的で、現代も合理的と考えられている一方、空き家が増えている現状が示された。事例調査からは隠居家があるのは普通のこととして、世代順に本家と隠居家の移り住みがなされ、老親と子家族の程よい生活の独立と協働が保たれて、現代生活に根付いている状況が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、現在までほとんど探求されていない南九州地区における隠居家とその住生活について、住宅史・住生活・住文化・家族生活等の多様な側面から、アンケート調査・隠居家事例調査より、総合的に考究するという研究視点と、この研究を通じて、現在も宮崎県中南部には隠居家の伝統が残り、世代順に本家と隠居家の移り住みがなされ、程よい生活の独立と協働が保たれて、現代生活に根付いている状況を明らかにし、その住文化的意義を確認するとともに、一方で、残る貴重な隠居家も住み手を失って空き家が増えている現状と住文化保全の課題を提示した点に学術的・社会的意義がある、と考える。
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