研究成果の概要 |
本研究は, 固形食品の咀嚼過程で形成される食片の集合体である食塊に着目し, その構成要素である咀嚼食片の粒度特性を再現するモデルを用いて, 個人の摂食能力の定量化に関する基礎研究である。 本研究期間にわたり, 特に以下の研究を行った。1) 任意の統計分布にしたがうランダムな半径を持つ食塊粒子群を生成し, それに基づいて擬似的な食塊を形成する数理モデルを提案した。2) 1)のモデルを用いて, 特に正規分布にしたがう食片群からなる食塊を形成し, それらの空間充填率を計算し, 食塊物性との関連を検討した. これらの成果については論文や学会発表として社会に還元されている。
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