研究課題/領域番号 |
15K00798
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
新藤 一敏 日本女子大学, 家政学部, 教授 (80350180)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 加熱調理 / 単離精製 / 構造解析 / ローズマリー / 抗酸化活性 / 抗糖尿病活性 / 加熱処理 / carnosol / cis carotenoid / PPARγアゴニスト / 3T3-L1細胞分化誘導 / cis lycopenes / ローズマリー加熱産物 / タマゴタケ / 加熱成分 / けしのみ / PPARγアゴニスト活性 |
研究成果の概要 |
本研究では、食材の加熱加工(調理における様々な加熱条件)により生じる新たな薬理活性物質について、主に香辛料を中心に探索した。加熱前の食材抽出物と加熱後の食材抽出物をDAD HPLC分析で比較し、加熱後に検出されるピーク成分を各種クロマトグラフィーにより単離精製し、NMR, MS解析によってその化学構造を明らかとした。その後、精製された純品化合物を用いて、それらの抗酸化活性及び糖尿病改善作用を検討した。 ローズマリー加熱物中に、新規化合物2つを含む5つの化合物が生じていることを見出した。それらの抗酸化活性、糖尿病改善作用を検討した結果、新規な2化合物が特に優れた薬理活性を持つことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食材そのものに含有される薬理活性物質に関する研究・報告はこれまでに多くあるが、加熱調理による薬理活性物質に関する研究・報告はこれまでほとんど見当たらない。そこで本研究では、多くの化学物質を含む香辛料を中心に、元の食材には含まれず加熱して生じる化学物質を探索した。その結果、ローズマリー加熱物中に、元化合物には検出されない5化合物(新規2化合物含む)を見出した。調理物中に含まれ、我々も日常的に摂取しているこれらの物質の薬理活性を新たに見出すことは大きな意義があると考える。
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