研究成果の概要 |
我々は花椒、桂皮、八角、クローブの抽出液がカスパーゼ1の活性化、プロIL―1βの切断、GSDMDの活性化に影響せずに、成熟IL―1βの細胞外輸送のみを阻害することを見出した。つまり香辛料抽出物はGSDMDの作用よりもより下流の過程を阻害すると推測された。 これらの香辛料に共通して含有されると予想されたガロタンニンの活性を検討した結果、タンニン酸混合物が香辛料抽出物と同様の活性を持つことを確認した。しかし、1,2,3,4,6-ペンタガロイルグルコースには活性を確認できず、タンニン酸混合物中の特定の構造をもった分子種のみが特異的に成熟IL―1βの細胞外輸送のを阻害しているものと推測された。
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