研究課題/領域番号 |
15K00844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
染谷 明正 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90167479)
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研究分担者 |
長岡 功 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60164399)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グルコサミン / 抗炎症 / O-GlcNAc修飾 / 炎症性サイトカイン / NF-κB / p65 / 炎症 |
研究成果の概要 |
グルコサミンが抗炎症作用を発揮するための分子メカニズムについて関節滑膜細胞を用いて検討した。そして炎症を引き起こす分子の産生に関わる転写因子nuclear-factor of κB (NF-κB)や、NF-κB の活性化に関わるinhibitor of κB kinase β(IKKβ)を抑制することが分かった。そして、その抑制には翻訳後修飾のひとつ、糖化修飾[O-N-アセチルグルコサミン(O-GlcNAc)修飾]が関与していることが分かった。従ってグルコサミンがNF-κBやIKKβのO-GlcNAc修飾を起こすことで、炎症誘発分子の産生を抑制し、抗炎症作用を発揮することが推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性炎症は老化とともに起こる様々な疾患や、生活習慣病、がんなどの多彩な疾患の基盤病態と考えられている。したがって慢性炎症を制御することが、これら疾患の予防につながる。本研究成果は、炎症抑制効果をもち長期服用可能なグルコサミンがサプリメントとして慢性炎症の予防に有効である可能性を示している。さらに新しい抗炎症薬の開発にO-GlcNAc修飾がターゲットとなりうることを示した点で意義がある研究成果と思われる。
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