研究課題/領域番号 |
15K00869
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
内藤 由紀子 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80426428)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 多価不飽和脂肪酸 / 生活習慣病 / 高血圧 / 腎臓病 |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病(CKD)の新規予防法の開発を目指し、抗炎症、抗酸化ストレス作用を有するn-3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)摂取によるCKDに対する作用を調べることを目的とした。「食」は疾患予防法として取り入れやすいと考え、n-3系PUFAであるα-リノレン酸を豊富に含有する植物油(グリーンナッツオイル、GO)に注目し、マウスに投与した。その結果、CKDの原因の一つである肥満・糖尿病の進行を抑制すること、これらの作用にはインスリン抵抗性が関与していることが示唆された。しかし、機構解明には至らなかったため、CKDのn-3系PUFA利用による予防法の開発につなげるためには、さらなる検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界に8億人以上いると推計されている慢性腎臓病(CKD)の背景疾患は、高血圧や糖尿病などであることから、これらを予防することがCKDの患者数増加の抑制につながると考えられる。そこでn-3系PUFAに注目し、これを食習慣に取り入れることで、背景疾患およびCKDの発症予防が可能であるか否かを調べた。本研究では、CKD発症との関連まで見出すことはできなかったが、n-3系PUFAを豊富に含有する食用植物油の摂取が、糖尿病の進行を抑制する可能性が明らかとなった。今後、この作用機序の解明を進め、新規のCKD予防につながる食習慣として提示できれば、世界の患者数増加を抑制することに貢献できる。
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