研究課題
基盤研究(C)
食物過剰摂取行動の背景となる脳・生理基盤を探索するために、マウスにおける高濃度ショ糖溶液の過剰摂取行動モデルにおいて摂食抑制系の機能変化を調べた。先ず、消化管ホルモンの一つであるペプチドYYの分泌をELISA法にて調べたところ、ショ糖過剰摂取を経験したマウス群では、未経験の対照マウス群に比べて分泌量が有意に低下していた。次に、消化管へのショ糖刺激に対する脳幹での神経活動性を調べたところ、孤束核や結合腕傍核でのc-fosタンパク免疫陽性細胞数は、過剰摂取群では他の対照群に比べて有意に低下していた。以上から、過剰摂取行動には複数の摂食抑制系機能の低下が介在することが示唆された。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件) 図書 (1件)
Physiology & Behavior
巻: 171 ページ: 158-164
10.1016/j.physbeh.2016.12.034