研究課題/領域番号 |
15K01119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
三浦 伸夫 神戸大学, 国際文化学研究科, 名誉教授 (20219588)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 数学史 / エジプト |
研究成果の概要 |
古代エジプト地域の数学については,従来はリンドパピルスのみでその数学を記述することが多かった.本研究では,とりわけ古代エジプト語の数学を,モスクワパピルスなど数学テクストはもちろんさらに関係する資料をも含めて検討し,ギリシャ数学やその後のアラビア数学などをも視野に入れ,広く当時の地中海地域の数学文化の中に位置づけた.また西洋における古代エジプト数学受容をも検討し,エジプト数学を総合的に再考し,数学史上に位置づけることを試みた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来古代エジプト数学はリンドパピルスの数学問題で代表させることが多かった.たしかにそれは最古のほぼ完全な数学テクストであるが,古代エジプト3000年を1点の作品で記述するのは適切ではない.他にも時代が下るとカイロパピルスが存在し,また数学テクストではないが,数学的記述が見られる少なからずのテクストが存在する.それらを解読し総合的に判断することによって,従来のエジプト数学の記述の変更を目指す.またエジプト科学文化が後の中世・近代西洋にどのような影響を与えたかを探求することで,エジプト文明を世界規模で歴史的に見直すことができる.
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