研究課題/領域番号 |
15K01127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
小長谷 大介 龍谷大学, 経営学部, 教授 (70331999)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 理論物理学研究所 / 基礎物理学研究所 / 湯川秀樹 / 三村剛昻 / 研究会制度 / 戦後日本 / ハイゼンベルク / 場の理論 / 波動幾何学 / 京都大学 / 湯川記念館史料室 / 素粒子論 / プリンストン高等研究所 / コロンビア大学 / 朝永振一郎 / 小林稔 / アジア太平洋理論物理学センター / 山口嘉夫 / 広島大学 / 竹原町 |
研究成果の概要 |
本研究は、20世紀を通して設立された欧米・日本・アジアにおける理論物理学研究所を歴史的に調査・分析し、各国の社会発展・国際展開の一つの表象物として理論研をとらえながら、各理論研の設立の時代背景、その設立が国内外および他分野の研究制度に与えた影響を明らかにするものである。とくに、1944年設立の広島文理科大学理論物理学研究所、1953年設立の京都大学基礎物理学研究所の起源・発展の諸過程を明らかにし、それらの国内外の科学界に与えた影響を示唆し、1979年設立の米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校の理論物理学研究所(現在はカブリ理論研)の研究会制度による国内外および他分野への影響を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、以下の研究成果をあげた。戦時の広大理論研の設立と戦後の再建、戦後の京大基研の設立と共同利用研の発展、基研と類似ではあるが国内向けではなく国際的な研究会制度によるサンタバーバラ理論研の発展は、各時代の社会的文脈とは独立ではなく、戦時期には軍事的背景も一部に含み、戦後期には戦後日本の復興、被爆地・広島の復興、学者の町・竹原の復興、戦後の民主的制度をもとめる科学界の動向と民主的組織の発展、戦後日本で生まれた研究会制度の類似な制度の国際的発展を示し、純粋な理論物理の研究機関であっても、各時代の社会的文脈の強い依存性とそれに適う発展があることを示す事例研究となった。
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