研究課題/領域番号 |
15K01144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館 |
研究代表者 |
秋山 純子 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 主任研究員 (10532484)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 赤外線画像 / 彩色材料 / 面的調査 / 文化財科学 |
研究成果の概要 |
文化財の面的な調査に赤外線画像を活用し、文化財に使われた彩色材料を面的に捉える方法を検討した。高松松平家伝来の博物図譜を調査し、実際の作品で赤外線画像の有効性を確認した。本研究により、顔料と染料とで赤外線画像の写り方に違いがあり、画面上で両者を見分けるのに赤外線画像の利用が有効であることが分かった。顔料と染料の基本的なデータを蓄積し、赤外線画像から彩色材料を判断するための情報を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで一般に行われてきた赤外線画像を墨線などの検出に活用するのではなく、彩色材料の面的調査への適応を検証した。赤外線画像は①非破壊で簡単に有益な情報が得られる、②面的な調査が可能となる、③面的な情報を得ることで次に行う元素分析などの点分析に役立てられるという利点がある。本研究により赤外線画像の活用は彩色材料の面的調査に有効であることが確認でき、今まで点でしかなかった情報を面の情報へと広げることができるようになった。
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