研究課題/領域番号 |
15K01145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
湯浅 万紀子 北海道大学, 総合博物館, 教授 (60182664)
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研究分担者 |
清水 寛之 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (30202112)
藤田 良治 愛知淑徳大学, 創造表現学部, 准教授 (40515102)
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研究協力者 |
市橋 芳則
井上 毅
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 長期記憶 / 来館者研究 / 博物館評価 / 博物館学 / 認知心理学 / 高齢者 / 異世代交流 |
研究成果の概要 |
本研究は、明石市立天文科学館の「シルバー天文大学」(高齢者向け天文サークル)と昭和日常博物館(北名古屋市)の「いきいき隊」(地域回想法に基づく活動グループ)に注目し、博物館体験の長期記憶に関する研究調査を実施した。その結果、いずれの場合も、博物館体験における社会文化的な要素の重要性が示された。前者では世代を超えた参加者相互および科学館職員との交流の意義、後者では地域貢献の意識の高さと同世代の仲間作りの意義が明らかになった。 さらに、北海道大学総合博物館において異世代メンバーからなるグループによる展示解説に関しても同様の調査を実施し、その結果からも活動の社会文化的な要素の重要性が再確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人々にとって、博物館は展示物を通して知識や情報を得る場だけでなく、その資源を活かしてさまざまな人と出会い交流していく場でもあることを、明石市立天文科学館と昭和日常博物館、さらに北海道大学総合博物館での人々の博物館体験の長期記憶に関する実証研究によって明らかにした。本研究では特に高齢者にとっての異世代交流に注目して調査を展開したが、異世代交流だけでなく、年齢を問わない仲間や博物館職員との交流の意義や高齢者の同世代の仲間作りの意義が明らかになり、超高齢化社会となった日本において博物館が果たしうる積極的な役割が示唆された。
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