研究課題/領域番号 |
15K01154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 中央大学 (2017-2019) 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館 (2015-2016) |
研究代表者 |
横山 佐紀 中央大学, 文学部, 准教授 (70435741)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 災厄の記憶 / トラウマ / イメージ / ホロコースト / 自然災害 / 子ども博物館 / 観光 / 展示デザイン / モニュメント / 写真 / ミュージアム / 災害と記憶 / オーラル・ヒストリー / 被災の記憶 / 被災とミュージアム / 個人の物語 / モノと記憶 / 共同体の記憶 / ミュージアムの教育プログラム |
研究成果の概要 |
2005年にハリケーン・カトリーナによって大きな被害を受けたニューオリンズにおいて、同市の中心地にあるルイジアナ州博物館が唯一、常設展示を通じてその記憶を伝えている。しかし、観光が主力産業である同市においてはハリケーン被害の展示が結果的に観光客に向けたものとなっていること、ハリケーン後の公教育システムの激変により、市民と博物館との連携そのものが困難となっており、観光産業、教育制度と博物館がいかなる関係を結ぶのかが重要な課題となっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
災厄を伝えるミュージアムにおいては、災厄の種類を問わず、何を、誰の、どのような視点において表象するかが課題となるが、照明や展示空間の構成、パネルの色合い、写真などのイメージのレイアウトなど、「災厄のデザイン」とでもいうべきものが重要である。アメリカにおける災厄のミュージアムについては、ホロコースト博物館がひとつのプロトタイプとなっており、このプロトタイプを災厄に応じて継承することで、来館者が犠牲者に感情移入できる空間が生み出されていることが明らかとなった。
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