研究課題/領域番号 |
15K01157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 大阪市立自然史博物館 |
研究代表者 |
佐久間 大輔 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 学芸課長代理 (90291179)
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研究分担者 |
今村 彰生 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00390708)
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研究協力者 |
名部 みち代
森本 繁雄
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 市民科学 / アマチュア / 菌類資料 / 菌類インベントリー / 科学コミュニケーション / アーカイブ / サイエンスイラストレーション / 研究基盤形成 / 市民科学者養成 / DNAバーコーディング / 保存科学 / 博物館学 / アマチュア育成 / 博物館資料論 / 博物学的研究 |
研究成果の概要 |
大学などの研究機関研究者に比べ、アマチュアなど在野の研究者の標本などの資料は継承が難しい。これは、研究機関や後継の研究者が資料について配慮、継承をできる機関研究者に比べ、アマチュアはもとより脆弱な環境で資料を維持していることが多く、支援も少ないことがある。きのこ標本は虫害・菌害を受けやすく、個人所蔵標本はしばしば厳しい状態にある。本研究では日本のアマチュア菌類研究史上でも重要な位置を占める青木実・吉見昭一・上田俊穂ら日本きのこ研究会・関西菌類談話会で活躍した研究者たちの資料をアマチュアの協力で整理解析し、現代の研究者が活用できる状態にすることを目指し、その基盤として博物館の役割を再検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然史標本は、単に過去の研究資料を保存しているものではなく、現代の自然科学研究のための資源である。このことを実証的に示すとともに、市民科学者がより大きな科学コミュニティの重要な構成要素であること、その成果である標本という資産を社会的に保全するために博物館が重要な役割を果たしていること、さらにその持続的な整備のためには現代の市民科学者=アマチュア研究者の再生産が重要であることを示した。この再生産のためにも自然史博物館は重要な社会的装置である。
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