研究課題/領域番号 |
15K01171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
苅谷 愛彦 専修大学, 文学部, 教授 (70323433)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 地すべり / 岩盤重力変形 / ノンテクトニック断層 / 深層崩壊 / 第四紀 / 地形発達 / 自然史 / 植生 / 広域テフラ / 地形 / 岩盤の重力変形 |
研究成果の概要 |
日本アルプスの山地帯以高に発達する地形地質現象のうち、岩盤重力変形と大規模地すべりに焦点を当て、これらが更新世後期以降の景観形成にどれほど重要な役割を果たしてきたのかを、地形学・地質学の観点で明らかにすることを目的とした。 岩盤重力変形や大規模地すべりは斜度や方位、起伏量などの斜面要素を大小の空間スケールにおいて複雑化し、堅固な基盤岩を脆弱化・細粒化する働きを持つ。岩盤重力変形や大規模地すべりは微気候や水文条件も複雑化し、植生や生物の分布に影響する。上高地周辺や西駒ヶ岳、鳳凰三山等での踏査や空撮を通じ、このような自然環境の成立系について地形解析、地質記載、年代データ等に基づき議論した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去数万年間における日本アルプスの山岳風景が、岩盤の重力変形やその帰結としての大規模地すべり(深層崩壊)による影響を受けながら形成されてきたことが明らかになった。これらの地学現象は地形そのものばかりでなく、その上面に発達する植生や土壌の形成にも強い影響を与えることが判明した。研究成果は、山岳の環境史の理解とともに、自然保護や山地土砂災害の軽減など広い分野に貢献することが可能である。
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