研究課題/領域番号 |
15K01183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
小川 健一朗 東京工業大学, 情報理工学院, 助教 (90612656)
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研究分担者 |
三宅 美博 東京工業大学, 情報理工学院, 教授 (20219752)
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研究協力者 |
矢野 和夫
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 対面コミュニケーション / 身体動作の同調 / コンテクスト / ネットワーク分析 / 身体動作 / ネットワーク / 同調現象 |
研究成果の概要 |
本研究は、実社会における対面コミュニケーション時の身体動作とコミュニケーションのコンテクストの共有度との関係を定量的に調べることを目的とした。そして、実際の7つの企業組織において数か月に亘り社員の身体動作の時系列データを分析したところ、対面中の二者間の身体動作の同調度がコミュニケーションのコンテクストの共有度を反映する部署情報や対面時間長と正の相関関係にあることが分かった。さらに、対面コミュニケーションのネットワーク構造との関係を調べたところ、推移性やクラスター係数などの構造指標と身体同調度との間に正の相関関係があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、対面中の身体動作の同調度はコミュニケーションにおけるコンテクストの共有度を反映した指標として有効性があることが示唆された。このことは、これまで学術的な観点から定性的に研究されてきたコンテクストという概念を、頷きなどの身体動作の同調度を調べることで定量的に評価する道を開くものである。 さらに、この指標は加速度センサなどの既存のウェアラブルセンサを利用することで日常生活においても計測可能な量であるだけでなく、今後の高度情報社会のコア技術であるAIやIoTと組み合わせることで、企業や地域社会における人々の円滑なコミュニケーションを総合的にサポートするシステムの構築に利用可能である。
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