人工市場に基づいた金融ショック伝播分析システムの開発

• 研究課題/領域番号: 15K01211
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 社会システム工学・安全システム
• 研究機関: 神奈川工科大学
• 研究代表者: 八木 勲 神奈川工科大学, 情報学部, 准教授 (10457145)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 社会シミュレーション / 人工市場 / 分散投資規制 / エージェントシミュレーション / 金融市場 / エージェントベースシミュレーション

研究成果の概要

本研究では人工市場に基づいた金融ショック伝播分析システムを開発し，分散投資規制が適用された投資家が取引に参加する市場における金融ショック伝播メカニズムについて議論した．その結果，次のような知見を得ることができた．まず企業の財務状況や業績状況等をもとに算出された株式の本質的価値（ファンダメンタル価値）が一定のときは，金融ショック伝播は発生しない．しかし保有するある資産のファンダメンタル価値が急落すると，他の資産のファンダメンタル価値は一定にもかかわらず，保有するすべての資産の取引価格が急落することがわかった．一方で保有していない資産価格は上昇する可能性があることもわかった．

研究成果

• [雑誌論文] A Study on the Market Impact of the Rule for Investment Diversification at the Time of a Market Crash Using a Multi-Agent Simulation (2017)
  • 著者名/発表者名: 1.Atsushi Nozaki, Takanobu Mizuta, and Isao Yagi
  • 雑誌名: IEICE Transactions on Information and Systems 巻: E100.D 号: 12 ページ: 2878-2887
  • DOI: 10.1587/transinf.2016AGP0003
  • NAID: 130006236643
  • ISSN: 0916-8532, 1745-1361
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Investigation of the rule for investment diversification at the time of a market crash using an artificial market simulation (2017)
  • 著者名/発表者名: Isao Yagi, Atsushi Nozaki, and Takanobu Mizuta
  • 雑誌名: Evolutionary and Institutional Economics Review 巻: - 号: 2 ページ: 451-465
  • DOI: 10.1007/s40844-017-0070-9
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] 人工市場を用いた市場流動性に影響を与える要因の検出 (2018)
  • 著者名/発表者名: 益田 裕司, 水田 孝信, 八木 勲
  • 学会等名: 第20回人工知能学会 金融情報学研究会
• [学会発表] 人工市場を用いた分散投資規制が市場に与える影響分析 -投資家の運用成績と出来高に与える影響について- (2018)
  • 著者名/発表者名: 丸山 隼矢, 水田 孝信, 八木 勲
  • 学会等名: 計測自動制御学会 第15回社会システム部会
• [学会発表] 人工市場を用いた分散投資規制が資産価格急落時の市場に与える影響の解明 -単一市場にのみ投資する投資家を考慮したモデルでの実験- (2017)
  • 著者名/発表者名: 柏木 翔, 野崎 淳, 水田 孝信, 八木 勲
  • 学会等名: 情報処理学会第79回全国大会
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2017-03-16
• [学会発表] 人工市場を用いた高頻度取引市場における情報転送遅延が市場に与える影響の分析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 日野 克哉, 水田 孝信, 八木 勲
  • 学会等名: 情報処理学会第79回全国大会
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2017-03-16
• [学会発表] 人工市場シミュレーションを用いたレバレッジドETFが原資産価格変動に与える影響分析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 八木 勲, 水田 孝信
  • 学会等名: 第18回 人工知能学会 金融情報学研究会
  • 発表場所: FinGate（茅場町一丁目平和ビル内）
• [学会発表] 人工市場を用いた分散投資規制が資産価格急落時の市場に与える影響分析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 野崎 淳, 水田 孝信, 八木 勲
  • 学会等名: 第18回 人工知能学会 金融情報学研究会
  • 発表場所: FinGate（茅場町一丁目平和ビル内）
• [学会発表] Analysis of the Impact of leveraged ETF rebalancing trades on the underlying asset market using artificial market simulation (2016)
  • 著者名/発表者名: Isao Yagi and Takanobu Mizuta
  • 学会等名: 12th Artificial Economics Conference
  • 発表場所: Rome, Italy
  • 年月日: 2016-09-20
  • 国際学会
• [学会発表] 人工市場を用いた分散投資規制が資産急落時の市場に与える影響分析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 野崎 淳, 水田 孝信, 八木 勲
  • 学会等名: 第16回 人工知能学会 金融情報学研究会
  • 発表場所: ブルームバーグ L.P.（東京都千代田区）
  • 年月日: 2016-03-28
• [学会発表] Investigation of the rule for investment diversification using Multiagent Simulations (2016)
  • 著者名/発表者名: Isao Yagi, Atsushi Nozaki, and Takanobu Mizuta
  • 学会等名: JAFEE 20th Annual Meeting（国際大会）
  • 発表場所: 東京大学（東京都文京区）
  • 年月日: 2016-03-26
• [学会発表] 人工市場を用いた分散投資規制が市場に与える影響分析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 野崎 淳, 水田 孝信, 八木 勲
  • 学会等名: 合同エージェントワークショップ＆シンポジウム2015（JAWS2015）
  • 発表場所: 山中温泉河鹿荘ロイヤルホテル（石川県加賀市）
  • 年月日: 2015-09-30
• [学会発表] 人工市場を用いた分散投資規制が市場に与える影響分析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 野崎 淳, 水田 孝信, 八木 勲
  • 学会等名: 第15回人工知能学会 金融情報学研究会
  • 発表場所: 東京大学（東京都文京区）
  • 年月日: 2015-09-26