研究課題/領域番号 |
15K01271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
竹内 由香里 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90353755)
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研究分担者 |
平島 寛行 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究部門, 主任研究員 (00425513)
西村 浩一 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (10180639)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 雪崩 / 森林 |
研究成果の概要 |
森林には流下する雪崩の進行を妨げ、速度を落として破壊力を弱めることにより雪崩災害を軽減する機能がある。本研究では、妙高山域幕ノ沢および岩手山において実際に発生した大規模な雪崩の流下を運動モデルで再現し、森林の減勢効果を数値シミュレーションによって確かめた。運動モデルでは、雪崩の流下に対する森林の抵抗を、底面摩擦角を大きくすることにより表わした。森林がない場合を仮定してシミュレーションした結果、雪崩は実際の到達点より、幕ノ沢では200 m以上、岩手山では200~600 m以上も遠くまで流下し、雪崩に対する森林の減勢効果を定量的に示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
流下する雪崩に対する森林の減勢効果については、早くから経験的に知られていたが、定量的に示した研究はほとんどなかった。本研究では森林がないと仮定した場合には、雪崩は実際より長距離を流下することを数値モデルのシミュレーションで示し、森林の減勢効果を定量的に示したことに学術的な意義がある。さらにこの成果は、災害軽減効果の高い森林の配置を具体的に示すことに貢献でき、社会的な意義もある。
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