研究課題/領域番号 |
15K01280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
友常 大八郎 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (80283802)
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研究協力者 |
岳 鳳鳴
佐々木 克典
平島 寛司
藤井 昌子
中村 駿介
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 多能性幹細胞 / iPS細胞 / 未分化維持 / ヒト多能性幹細胞 / ヒトiPS細胞 / エピジェネティック / ポリコーム / ポリコーム遺伝子群 / 未分化状態 |
研究成果の概要 |
L3MBTL1とFMBT2は、例外的に、多能性幹細胞が不安定化する際に発現が上昇する。そこで、これらの遺伝子をCRISPR-Cas9法を用いてノックアウトした結果、未分化の破綻が著しく促進することを見出した。従って、これらの遺伝子は未分化破綻する状況で発現上昇し、未分化に引き戻すという役割を果たしていると考えられた。この仮説を実証するため、これらの遺伝子をクローン化して、iPS細胞に強制発現させた結果、不安定化は有意に抑制され、上記の仮説が部分的に裏付けられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトiPS細胞などの多能性幹細胞は、様々な細胞に分化する能力を持つため、疾患のある組織を健康な組織で置き換える再生医療において、その細胞供給源になると期待されている。多分化能を保持するためには、未だ分化してない未分化状態である必要があるため、未分化維持機構の解明は医学的な重要性がある。本研究では、ポリコーム遺伝子の二つ、L3MBTL1とFMBT2は未分化状態が不安定になる際に発現して、未分化に戻す役割を果たしていることが示された。これは分化が正しい方向にのみ進むことを補助しているとも言えるもので、再生医療だけでなく、分化研究においても意義深い。
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