研究課題/領域番号 |
15K01282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
田口 弘康 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 特任教授 (90102912)
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研究分担者 |
遠山 育夫 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 教授 (20207533)
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研究協力者 |
森川 茂廣
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 有機化学 / 脳神経疾患 / 神経科学 / 核磁気共鳴画像 / 診断薬 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病でみられる老人斑、タウオパチーでみられる神経線維変化、レビー小体型認知症おおびパーキンソン病でみられるα-シヌクレイン凝集体を検出するフッ素MR画像化試薬の開発を目的に研究を行った。老人斑の検出では新たにShiga-Y25を合成し、アルツハイマー病の遺伝子改変マウスに投与し、フッ素MR画像法で老人斑の画像化に成功した。また、神経原線維変化に特異的に結合する化合物としてShiga-X35を新規合成し、タウ遺伝子改変マウスに投与し、世界で初めてフッ素MR画像法によるタウイメージングに成功した。一方、研究期間内にα-シヌクレイン凝集体に特異的に結合する化合物の合成はできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の特色は、最先端のフッ素MR画像技術を駆使しアルツハイマー病、タウオパチー、パーキンソン病など、神経難病のMR画像診断薬を開発する点にある。その結果、アミロイドイメージング試薬としてShiga-x25、タウイメージング試薬としてShiga-X35を新規合成した。現在、神経難病の画像診断としては、PETによるアミロイドイメージング法が使われている。しかしながら、MR画像法は、PETに比べ放射性同位体を使わない、くり返し測定が可能、サイクロトロンのような高価な施設がいらないなど利点が多いため、将来的にPET診断法を補う(あるいは置き換わる)画像診断法になる可能性がある。
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