光線力学的酸化処置による抗がん剤耐性獲得細胞の耐性低減化に関する研究

• 研究課題/領域番号: 15K01296
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生体医工学・生体材料学
• 研究機関: 埼玉医科大学
• 研究代表者: 宮本 裕一 埼玉医科大学, 保健医療学部, 教授 (00313718)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 生体制御・治療 / 光線力学療法

研究成果の概要

本研究では、P-gpを過剰発現するタイプの抗がん剤耐性獲得細胞の耐性低減に対するPDTの有効性を、光増感剤にPhotofrin(Ph) を用いて検討した。
Phと細胞との接触は、①血清含有培地（Ph細胞内拡散モデル）または②PBS（Ph細胞膜局在モデル）にPhを懸濁、インキュベーションすることで行い、これら二種類のモデルを適用したPaclitaxel(TXL) 耐性獲得HeLa細胞について、PDT による耐性低減効果を比較検討した。Ph細胞内拡散モデルに対するPDTは、顕著なTXL耐性の低減効果を示さなかったが、Ph細胞膜局在モデルでは、薬剤排出能の低下を認め、TXL耐性の低減化がなされた。

研究成果

• [雑誌論文] Effects of Photofrin-mediated photodynamic treatment on sensitivity to cisplatin in HeLa cells and the resistant subline (2017)
  • 著者名/発表者名: Miyamoto Y, Yamaguchi Y, Tajima H
  • 雑誌名: IFMBE Proceedings 巻: 61 ページ: 13-15
  • DOI: 10.1007/978-981-10-4220-1_3
  • ISBN: 9789811042195, 9789811042201
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 光線力学的処置によるPaclitaxel耐性獲得HeLa細胞の耐性低減 (2016)
  • 著者名/発表者名: 宮本裕一
  • 雑誌名: 生体医工学 巻: 54 ページ: 245-252
  • NAID: 130005450574
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] Effects of Photofrin-mediated photodynamic treatment on sensitivity to cisplatin in HeLa cells and the resistant subline (2016)
  • 著者名/発表者名: Yuichi MIYAMOTO, Yuri YAMAGUCHI, Hatsuki Tajima
  • 学会等名: The 16th international conference on biomedical engineering (ICBME2016)
  • 発表場所: シンガポール国立大学（シンガポール共和国）
  • 年月日: 2016-12-07
  • 国際学会
• [学会発表] 光線力学的処置によるPaclitaxel耐性獲得HeLa細胞の耐性低減 (2016)
  • 著者名/発表者名: 宮本裕一
  • 学会等名: 日本生体医工学会
  • 発表場所: 旭川市大雪クリスタルホール国際会議場（北海道・旭川市）
  • 年月日: 2016-09-17