研究課題/領域番号 |
15K01367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小野 玲 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (50346243)
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研究分担者 |
中村 哲 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (10403247)
丹生 健一 神戸大学, 医学研究科, 教授 (20251283)
掛地 吉弘 神戸大学, 医学研究科, 教授 (80284488)
酒井 良忠 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (90397802)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高齢がん / フレイル / サルコペニア / 認知機能低下 / 社会的フレイル / ソーシャルフレイル / 軽度認知障害 / 社会的孤立 / 認知機能 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、消化器がんの診断により根治術を予定している60歳以上の182名(男性139名、平均年齢72.0±7.0歳)を対象に、サルコペニア、身体的フレイル、認知機能低下、社会的フレイルと生命予後との関係を明らかにすることである。研究デザインは縦断研究である。対象者のうち死亡は22名(平均追跡期間431.3±151.8日)であった。生命予後と関連したのは社会的フレイルのみであり、その関係は交絡要因で調整後においても同様であった(ハザード比: 3.40、95%信頼区間: 1.17 - 9.90)。社会的フレイルは予後改善に有益なツールであることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢がん患者の生命予後や術後合併症に筋量の減少や身体的な脆弱性(フレイル)が関わっていると報告されている。しかし、高齢者のフレイルは身体機能のみでなく、認知・社会的側面など多面的に検討しなければならない。本研究では、社会的フレイルであると生命予後は悪いという結果であった。社会的フレイルは改善可能な要因である。治療開始前に社会的フレイルを把握し、適切な介入を行うことにより、高齢がん患者の生命予後改善に繋がる可能性があることが明らかになった。
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