研究課題/領域番号 |
15K01435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 人間総合科学大学 (2018) 健康科学大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
鈴木 敦子 人間総合科学大学, 人間科学部, 教授(移行) (80162923)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 骨 / 交感神経 / 骨塩量 / 運動 / ラット / 骨粗鬆症 / 大腿骨 |
研究成果の概要 |
本研究は,麻酔下・人工呼吸下のラットを用いて大腿動脈の分枝に沿って大腿骨に入る神経の活動を記録し,①自発性活動がある,②一時的な呼吸停止により活動が増加する,③血圧上昇により活動が減少する,④自律神経節遮断剤により活動が消失する,という特性を見出し,この神経が交感神経と考えられることを示した. さらに運動によって誘発される骨量増加に対する交感神経の影響を骨粗鬆症モデルラット(卵巣除去)で調べた.予め交感神経(副腎神経叢及び腹腔神経節)を除去しておいたラットでは,6週間のトレッドミル運動後に対照ラットよりも骨塩量が多かった.このことから,交感神経は運動時の骨量増加に抑制性に働くと考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,①動脈に沿って大腿骨に入る神経には交感神経が含まれていること,②交感神経を除去しておくと,運動による骨塩量増加が促進されること,が明らかになり,新しい知見を得ることができた.この結果から,交感神経活動を低く保って運動をすれば骨量が増加しやすくなると考えられる.これは薬だけではなく生活習慣が骨粗鬆症や骨折の予防に役立つ可能性を示しており,意義は大きい.
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