研究課題/領域番号 |
15K01550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鍋倉 賢治 筑波大学, 体育系, 教授 (60237584)
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研究分担者 |
徳山 薫平 筑波大学, 体育系, 教授 (00207565)
榎本 靖士 筑波大学, 体育系, 准教授 (90379058)
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研究協力者 |
丹治 史弥
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 中長距離走 / 乳酸性代謝閾値 / 走の経済性 / 脂質代謝 / 脂質酸化能力 / 高強度走 / 早朝空腹時 / 貯蔵エネルギー源 / マラソン / 脂質代謝能力 / 無酸素性エネルギー消費量 / 血中乳酸濃度 / 酸素借 |
研究成果の概要 |
長距離競走の成否には、エネルギーを供給する能力(最大酸素摂取量:VO2maxなど)だけでなく、エネルギーを節約(省エネルギー)して走る能力が重要となる。本研究では、エネルギーを節約する能力として、走の経済性(RE)と脂質代謝について着目した。 REに関して、①高強度におけるREの測定法を確立した。②REとVO2maxを縦断的に追跡し、両者は同時に向上せず、片方が向上するともう一方は低下することを明らかにした。 脂質代謝に関して、③運動時の脂質酸化動態は、事前の貯蔵エネルギーの状態、運動プロトコールに影響される。④高強度運動を行なわせることで、その後の運動時の脂質酸化量が増大することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで高強度における走の経済性(RE)は評価できないとされてきたが、本研究では血中乳酸濃度を指標に加えることでより妥当に高強度走中のREを評価することが可能となった。また、最大酸素摂取量とREの両者を向上させる中長期的なトレーニング戦略への示唆を得た。一方、脂質代謝を促進する観点から、事前に高強度走を行なわせ、それに引き続き持続走を行なわせる新たなトレーニング法の可能性を見出した。 これらの知見から、REの向上に関しては、中長距離ランナーの中長期的なトレーニング計画への示唆となり、脂質代謝の観点では、市民ランナーに効果的なマラソントレーニング法を提示できる。
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