研究課題/領域番号 |
15K01576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
長積 仁 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80274190)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 支援 / 公共政策 / スポーツ組織 / 自律性 / 心理的安全性と緊張感 / 非営利組織 / 組織の自律性 / 目標の魅力 / 援助要請スタイル / 支援システム / 特定非営利活動法人 / 組織社会化 / 互恵性 / プラットフォーム / ノットワーキング / 創発 / 蓋然性 / 組織への関与 / 貢献の可視化 / 組織の成り立ち / 公的支援 / 相互浸透 / 支援の失敗 / 総合型地域スポーツクラブ / 依存 / 自立と自律 / 非営利組織の特性 |
研究成果の概要 |
公共政策を実現するためには、行政などの直接的かつ間接的な支援は不可欠であるものの、組織の自律性を脅かすため、適切な支援を施すことは難しい。過剰な支援だと判断できるのは、支援者の意向が支援内容に反映され、被支援者をコントロールしようとする場合である。その一方で、市民組織がミッションの遂行に積極的でない場合、市民組織は、支援に依存的になる。公共政策における社会課題の緊急性と複雑性が市民組織の事業推進と組織の自律性に影響を及ぼすため、支援は市民組織の成熟度と解決すべき社会課題の特質を踏まえる必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
市民参画を踏まえた公共政策の実現は、重要であるものの、支援のあり方は非常に難しい。市民参画と新たな社会システムの構築は、政策課題の複雑性と緊急性に依存する。支援は、社会システムに身を置く市民や市民組織にとって心理的安全性につながる一方で、過剰で依存的な支援に対する要求は、結果的に「自立」を育み、促すことにはつながらない。依存と自立の間で捉えるべき視点は、「自律性」であり、支援者は市民や市民組織の成長や発展を先周りせず、また支援者と被支援者の両者に対する緊張感が重要である。支援と自律性の関係性の解明は十分ではないため、この分野のさらなる研究とその知見の蓄積が必要だと思われる。
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