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注意欠陥多動性障害はどのように発症するのか:クレアチンを標的とした機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K01634
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 スポーツ科学
研究機関東京医科大学

研究代表者

黒澤 裕子  東京医科大学, 医学部, 講師 (90623108)

研究分担者 浜岡 隆文  東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70266518)
涌井 佐和子  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (00360959)
本間 俊行  大東文化大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90392703)
大黒 多希子  金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (30767249)
研究協力者 クラーク ジョセフ F.  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードクレアチン / 注意欠陥多動性障害 / 多動 / 認知機能 / 遺伝子改変マウス / 認知機能障害 / クレアチントランスポーター
研究成果の概要

注意欠陥多動性障害の主症状である多動を示す、脳クレアチントランスポーター遺伝子ノックアウトマウスを対象とした。まず、自発的活動量、運動機能、認知機能などの基礎的データ採取を行った。その後、神経細胞膜上に発現すべきクレアチントランスポーターの発現がなくても神経細胞内に移行し、生体内でリン酸化され、ATP合成能を有するクレアチン類似物質であるcyclocreatineを9週間、飲水経由で経口投与した。その結果、海馬依存性記憶能力は有意に向上し、その記憶力は同年齢のコントロールマウスと同レベルとなった。一方、多動に改善は認められなかった。多動を誘発する機序について、今後更なる検討が必要である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

学童期児童の5-10%が罹患し、その約半数の症状は生涯持続するといわれている最も発症頻度の高い行動障害が注意欠陥多動性障害(ADHD)である。ADHD発症には、大脳前頭前野における神経伝達物質(ドパミン等)の作用低下の関与が指摘されているものの、多動や認知機能障害を引き起こす機序の詳細は現時点ではよくわかっていない。そこで、多動を示す脳特異的クレアチン欠乏マウスを対象とし、クレアチン類似物質の経口投与を行い、症状の改善がみられるか検討した。その結果、認知機能に大幅な改善は認められたものの、依然として多動症状を認めた。多動や注意欠陥を発症する機序の詳細について、今後さらに検討が必要である。

報告書

(5件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2020-03-30  

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