寮生活に強度のストレスを感じて生活している大学生を抽出し、Writing(ストレス経験の記述)のストレス軽減効果に有効な頻度を生化・心理学的手法を用いて検証した. 心理学的な指標であるPOMS(気分プロフィール検査)の結果より、ストレス経験の記述は1ヵ月に1回を数カ月続けるより、数日連続して短期間に実施するとストレス軽減効果が高い可能性があると示唆された.またSTAI(特性不安-状態不安検査)の結果より、短期集中のストレス経験の記述は普段の不安感(状態不安)を軽減する効果があることが示唆され、心の健康状態の維持に寄与する方法であることが推察される.
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