研究課題/領域番号 |
15K01722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
丹藤 創 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80423870)
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研究分担者 |
伊東 恭子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80243301)
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研究協力者 |
藤森 亮
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 加齢・老化 / ASPM / 神経幹細胞 / MRI / 行動表現型 |
研究成果の概要 |
本研究は、ヒト小頭症モデルであるAspm KOマウスを用い、ASPMの脳成熟・老化における機能的役割を包括的に理解することを目的に行った。In vivo MRI及び組織学的解析により、ASPMが、脳成熟過程における神経線維発達に重要な役割を担っていることを見出した。また、ASPMの成体海馬神経細胞新生における機能を加齢という時間軸で解析し、Aspm KOマウスにおいて、加齢とともに顕在化する海馬神経細胞新生低下を明らかにした。その原因として、神経幹細胞から神経細胞への分化過程の異常が示唆された。現在、Aspm KOに伴う行動表現型の解析により、脳の形態表現型との関連性について検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、小頭症原因遺伝子ASPMの生後の脳発達や加齢における機能的意義については、殆ど解析されてこなかった。今回、我々は、ASPMが脳成熟過程における神経線維の分化や伸長に関与することを明らかにした。また、老化Aspm KOマウスにおける海馬神経細胞新生の低下を見出した。ASPMが、脳形成期のみならず、生後の脳成熟や老化にも深く関与することを世界に先駆けて示した成果である。今後、ASPM遺伝子活性化により神経線維の構造的異常や加齢に伴う神経細胞新生低下の改善が可能となれば、小頭症患者の脳機能改善への道を開く意義のある結果と考えられる。
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