研究課題/領域番号 |
15K01780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 愛知東邦大学 |
研究代表者 |
橘 廣 愛知東邦大学, 人間健康学部, 教授 (30440811)
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研究協力者 |
橘 春菜
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 手指操作 / 機能的左右非対称性 / 遊び / 前頭前野 / 教育心理学 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
本研究は、手指を使った遊びを通じて前頭前野を活性化させる効果的な方法を検討することを目的とし、操作性の高さに注目しながら、対象操作と前頭前野の活動との関係性を、近赤外線分光法を用いて検討した。結果は、指で直接対象物に触れ操作する操作性の低い課題より、操作性の高い道具使用課題で前頭前野のより大きな賦活がみられ、このことは乳児でも大学生でも同様の結果が得られた。 複数の物を組み合わせたり、物を調整しながら扱う操作性の高い玩具や道具を、考えながら使用することが、前頭前野の活性化に効果的であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情動・行動の制御、論理的思考等、高次な思考活動に関する脳領域が前頭前野であるが、近年子どもたちの前頭前野の機能低下が報告されている。本研究では、近赤外線分光法を用いた研究により、一人ひとりの発達に合わせて、複数の物を組み合わせたり、物を調整しながら扱う操作性の高い玩具や道具を考えながら使用することが、前頭前野の活性化に効果的であることが示された。操作性の低い手指活動では前頭前野の賦活が両半球ともにほとんどみられなかった結果からは、スマホの長時間使用等、操作性の低い手指活動を長時間行うことの問題も考えられる。手指を使った遊びの中で前頭前野の活性化が可能であることを示した。
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