研究課題/領域番号 |
15K01814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 (2018) 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2015-2017) |
研究代表者 |
茂里 康 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90357187)
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研究分担者 |
井村 知弘 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究グループ長 (10371022)
堀江 祐範 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (30514591)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ペプチド / 表面張力 / ミセル / 溶血 / ナノディスク / 両生類 / 抗菌 / 立体構造解析 / 泡 / NMR / nanodisc / antimicrobial peptide / amphibian skin / surface activity / 炎症マーカー / ストレスマーカー |
研究成果の概要 |
ネッタイツメガエルの皮膚から、ゲノム解析とトポロジカルマス(皮膚組織をそのままMALDI-MS解析を実施する)のデータを組み合わせて、12種類の新規ペプチド(Pxt-1~12)を単離した。Pxt-1~12はカエルを刺激すると分泌した事から、分泌性ペプチドであった。ペプチド合成を実施し、表面張力を調べたところ、Pxt-2, Pxt-5が強い泡立ち活性を示した。さらに逆配列のペプチド等を合成して調べたところPxt-2, Pxt-5, reverse Pxt-5はミセルを形成した。RT-PCRの結果から、Pxt-5は精巣に、Pxt-12は筋肉にも発現していたが、Pxt-2は皮膚のみに発現していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カエル等の両生類は、皮膚を湿った状態に保ち、捕食者や微生物等の外敵から身を守るために、皮膚に多くの粘液腺を有し、抗菌や毒素を含んだ生体分子を積極的に分泌している。そこで独自に開発したトポロジカルマスを駆使した事により、両生類(ネッタイツメガエル)皮膚由来の新たな機能性生体分子(Pxtペプチド)を発見した。カタツムリの粘液由来のカタツムリクリーム、毒蛇由来の蛇毒クリーム(シンエイク, Syn-ake)なるものが最近の流行である事から、Pxtペプチドはこれまで知られていないコスメの添加成分として製品化研究に繋がり、コスメトロジーにおける新分野の開拓に貢献する可能性がある。
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