研究課題/領域番号 |
15K01858
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
湯山 英子 北海道大学, 経済学研究院, 研究員 (70644748)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | アジア間貿易 / 漆貿易 / 安南漆 / 琉球漆(沖縄) / 仏領インドシナ(仏印) / 流通ネットワーク / 台湾史 / 朝鮮史 / 仏領インドシナ / ベトナム / 沖縄 / 台湾 / 韓国 / アジア間分業 / 琉球 / 中国 / 通商ネットワーク / 東アジア / 経済史 / 地域研究 |
研究成果の概要 |
本研究の主題は、近代アジアの地域間分業において、漆貿易を通してその一側面を提示することが目的である。貿易の担い手となる漆貿易商と漆生産者からアプローチするために、現地調査(日本:和歌山、鳥取、大阪、海外:台湾、ベトナム、韓国)を実施した。現地での生産者へのインタビュー調査では、文献資料では得られない情報を入手することができた。一部成果は、学会での口頭発表(2015年)、ベトナムと台湾での国際シンポジウムで口頭発表するとともに(2015年、2017年)、その成果は論集としてまとめられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漆は伝統工芸である漆器製造に使われたという認識が強いが、第一次世界大戦以降の日本の工業化に伴って工業用塗料として使われ、のちには軍需用にまで及んでいた。残念ながら戦後は西洋塗料の台頭や合成樹脂の登場で、伝統工芸での漆器に限られるようになった。しかし、アジア各地では漆工芸が根強く伝承されている。現在もアジア特有の商品・産品であり、原料である漆をアジア域内貿易との関係で論じる意味がある。また、漆工芸の歴史においては、通史的であり、日本が原料を輸入に依存していたにも関わらず、原料確保に関した検討はごく限られ、研究の空白部分であり、この部分を少しでも埋めることができたことは大きな成果である。
|