研究課題/領域番号 |
15K01870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
金 明美 静岡大学, 情報学部, 教授 (50422738)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 東シナ海域 / 基層文化の再考 / 日韓の境界領域 / 生活文化 / 同年齢集団 / キンドレッド / ムラの宗教的センター / 女性の役割 / 基層文化 / 民俗・生活文化 / 民俗宗教・儀礼 / 同年齢関係・集団 / 移動・移住 / 民俗宗教 / 年齢集団 / 日韓 / 境界領域 / 民間信仰 / 朝鮮半島 / 日本列島 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、東シナ海域の基層文化を生活文化の観点から再考するために先行研究が掲げる4調査項目、①同年齢集団・関係、②キンドレッド(父方・母方の親戚関係)、③人々が自主管理するムラの宗教的センター(お堂/ダン)、④女性の役割(③との関連で)の有効性を検証することである。この事例検証のために、日韓の境界領域で、現在も地域の共同生活に根差した文化が維持される共同体としてのムラやムラ的な共同性が見られると考えられる場でフィールドワークを実施した。その結果、多くの事例で、これらの調査項目が確認され、地域的な個別文化に通底する共通基盤が日韓の境界を越え、さらに東シナ海域に広がっている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、地域に根差した人々の生活に深く埋め込まれた基層文化を捉えるための新たな指標の有効性を事例検証したことで、海域研究の課題である民衆生活の次元における海を介した交流の諸相の解明に寄与し、海域研究の進展に繋がりうるフィールドデータを提示できたのではないかと考える。 社会的意義としては、東シナ海域の基層文化についての新たな知見・方法の事例検証を通して、従来の国民国家の枠組みを基調とする「地域研究」や比較研究で見落とされてきた日韓共通の文化的基盤の存在を示唆したことで、グローバル化時代に一層重要となる国境を越えた交流の推進や平和構築に寄与しうる点があるのではないかと考える。
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