研究課題/領域番号 |
15K01871
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
上田 晶子 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (90467522)
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研究協力者 |
ソナム トゥブテン , Dr.
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 農村開発 / ブータン / 農業 / 農村 / 都市 / 人口 |
研究成果の概要 |
本研究は、ブータンにおいて、農村から都市への人口の流出が、農村社会にどのような影響を与えているかを検証することを主な目的とした。農村から都市への人口の流出は、ブータンでは1990年代後半ごろから社会的な問題として認知され始め、近年、その動きはさらに大きくなっている。本研究は、そのような状況のなかで、農村の人びとの生活が人口の流出によってどのような影響を受けているのかを現地での聞き取り調査から、明らかにしようとしたのもである。その結果、労働力不足による休耕地の増加や農業生産の減少だけでなく、在来種に関する「知」の喪失など、経済面だけでなく、社会面、文化面にわたる多様な影響が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、ブータンにおける農村から都市への人口の流出に関する研究は、2006年にブータン農業省が発表したものがあるという程度であった。その上、このブータン農業省の調査も、都市部に移住した人がなぜ、どのように移住を決めたのかを主眼とするもであり、都市部への移住が農村に与えた影響については、ほとんど触れられていない。同時に、農村では、都市への人口の流出から生まれたと思われる多くの問題があり、それは、社会的にも認知されている。本研究は、そのような研究上のギャップを埋めるものであり、また、今後の有効な政策立案の基礎資料として資する可能性を持っている。
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